工法紹介

       

強風や地震から瓦の飛散・落下を防止する

屋根瓦NPガード工法

瓦飛散・落下 10年保証付き
特許出願中

特殊テープで瓦を補強。
          風速46m/sや地震でも瓦は飛散・落下しません。

近年の地球温暖化で台風は大型化。風速40m/sを超えることも珍しくなく瓦屋根が飛散・落下する風災が多発しております。
平成13年(2001年)にまとめられた(一社)全日本瓦工事連盟他の瓦屋根標準設計・施工ガイドラインやガイドラインに準じ、全ての瓦を釘止めされた瓦は、基準風速40m/sに耐えられますが、平成13年以前に施工された屋根瓦やガイドラインどおりに施工されていない瓦は、令和元年秋に発生した大型台風で大きな被害を受けております。このため、築20年以上の屋根瓦は、葺き替えすることが望まれてますが、費用等がネックとなってなかなか進んでいないのが実情です。そこで、誕生したのが低価格で既存瓦の補強ができる「屋根瓦NPガード工法」です。地震による瓦の落下も防止できます。

工法カタログをダウンロード

屋根瓦NPガード工法 5つの特徴

特徴1

風速46m/sでも瓦は飛散しません。

沖縄の基準風速46m/sでも屋根瓦ガード工法で補強した屋根平部は、十分耐えられることが三河窯業試験場の瓦風圧性能試験で実証されています。

特徴2

地震による瓦の落下も防止できます。

引張り強度に優れた特殊テープで瓦を一体化するので瓦がズレ落ちることはありません。

特徴3

費用は葺き替えの3分の1程度です。

工事費の補助金制度を設けている自治体もあります。

屋根瓦ガード工法の工事費は、屋根瓦で葺き替えの3分の1以下です。また、工事費の3分の1を補助する自治体もあります。

特徴4

共同保証が最長10年付きます。(屋根部分の現状復旧)

特徴5

民法で定める、建物所有者の工作物の維持管理責任を果たせます。

民法717条で、瓦が飛散した原因が不可抗力ではなく、維持管理の落ち度とみとめられた場合は、建物所有者に賠償責任が発生しますが、本工法を施工していれば、そうした心配は無用です。

瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに準拠

耐風圧試験

平成13年に独立行政法人・建築研究所が監修しまとめられた「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」で瓦の耐風圧力性能の標準試験方法が規定されています。「屋根瓦NPガード工法」は公的試験機関でこの試験方法に準じ試験され、その性能が実証されています。

瓦風圧試験の模様(愛知県 三河窯業試験場)

(クリックで拡大)

耐震性能試験

また、耐震性能試験も実施。「屋根瓦NPガード工法」は公的試験機関で優れた性能が実証されています。

瓦風圧試験の模様(愛知県 三河窯業試験場)

(クリックで拡大)

仕様・施工法


  • 1

    特殊テープを、予めプライマーを塗布した屋根の棟部の冠瓦、鬼瓦、平部の瓦の桟山箇所に貼り付け、よく転圧します。

  • 2

    特殊テープの端末は、20mm程度は貼りません。

  • 3

    特殊テープを貼った瓦の段差部分と端末部分をシーリングします。

  • 4

    瓦段差部へのシーリングは、テープの両サイドとテープをまたぐように行います。

  • 5

    特殊テープ部分は瓦と近似色のトップコートで仕上げます。

特殊テープを棟部の冠部と平部の瓦の桟山に貼付け、トップコートで瓦と同色に仕上げる
                瓦段差部は特殊テープをまたぎシールで補強
                ※地域や築年数により特殊テープを一列おきに貼る場合もあります。 特殊テープを棟部の冠部と平部の瓦の桟山に貼付け、トップコートで瓦と同色に仕上げる
                瓦段差部は特殊テープをまたぎシールで補強
                ※地域や築年数により特殊テープを一列おきに貼る場合もあります。

施工工程


プライマー塗布(シーリング用)

瓦段差部及び貼り仕舞部に刷毛などを用いNPシールプライマーを塗付する。3g程度/ヶ所。

瓦NPシールプライマー
使 瓦段差部  3g/ヶ所 4か所/m
テープ端部 1g/ヶ所
使用工具等 ハケ

プライマー塗布(テープ用)

ローラー、刷毛などを用いて瓦NPプライマーを幅50㎜~70㎜均一に塗布する。0.12㎏程度/㎡。

瓦NPテーププライマー
使 0.012kg/m(幅50〜70mm)
使用工具等 ハケ、ローラー

特殊テープ貼り

屋根棟部の冠瓦、鬼瓦、平部の桟山に瓦 NPテープの離型紙を剥がしながら、転圧ローラーで転圧し、浮き、シワができないよう、密着させ貼る。

瓦NPテープ
使 屋根棟部 冠瓦 鬼瓦
屋根平部 桟山部 全数
使用工具等 皮スキ、転圧ローラー

シーリング材充填(段差部)

特殊テープの両サイドと特殊テープの上にアーチ上にシーリング材を充填しバッカーベラなどで押さえる。20~25㎖/ヶ所。

瓦NPシール
使 テープ段差部 20〜25㎖/ヶ所  4か所/m
貼り始め、貼り仕舞部 10㎖/ヶ所
使用工具等 シールガン、仕上バッカーベラ

シーリング材充填(端末部)

平部と同様に特殊テープの貼り仕舞部も確実にシールする。

瓦NPシール
使 テープ段差部 20〜25㎖/ヶ所  4か所/m
貼り始め、貼り仕舞部 10㎖/ヶ所
使用工具等 シールガン、仕上バッカーベラ

トップコート塗布(2回塗り)

瓦NPトップは刷毛、ローラーを用い品質保持のため必ず2回塗布する。0.06~0.08㎏/m(幅70㎜)。

瓦NPトップ
使 テープ部分 0.06〜0.08㎏/m(幅70㎜)
使用工具等 ハケ、ローラー

(注)プライマーは必ずシーリング用プライマーを先に塗付します。

使用材料


品 名 適 用 荷 姿
瓦NPテーププライマー 下塗り材 2.8Kg 缶入り 6缶/箱
瓦NPテープ 特殊テープ 1セット(幅50mm、長さ20m×18巻)
瓦NPボンド 特殊テープの接着 330ccカートリッジ 30本/箱
瓦NPシールプライマー 下塗り材 500g缶入り
瓦NPシール シール材 333ml本 カートリッジ 10本/箱
瓦NPトップ 上塗り材 15kg缶入り

※上記以外の材料を使用した場合は、共同保証の対象外です。

【瓦NPテープの性能】
試験項目 方 向 試験値
引張強さ(N/cm) 長手 69.7
48.1
伸び率(%) 長手 52.3
61.9
引裂強さ(N) 長手 18.0
23.8

※試験は、JIS A 6013に準拠

【瓦NPシールの特性】
H型引張り強さ
(N/mm2)
御影石×御影石
標準 1.18
水浸漬 0.90
1.31
伸び率(%) 110
耐候性 良好
耐汚染性 良好
【瓦NPトップの性能】
密度(g/cm3)(23℃) 方 向
粘度(dPa・s) 30〜50
引火点 引火せず
発火点 390℃(参考値)
消防法 危険物区分 非危険物
危険物等級 なし
毒劇物 表示 非該当

※上記の性能・特性の試験値は代表値です

保 証


安心の10年間長期保証 瓦飛散 瓦落下
安心サポート 10年 長期保証

「瓦屋根NPガード工法」は最長10年の瓦飛散・落下防止保証をお約束します。施工した屋根瓦が台風などの不可抗力で飛散・落下した場合は、当協会会員が無償にて補修させていただきます。また、10年後に調査し(有償)トップコートの塗り増しした場合は、更に5年の保証を延長することができます。

※地震で家屋が倒半壊した場合は対象外です。
※屋根瓦ガード工法協会の会員による施工に対してのみ保証制度が適用されます。